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構造について
設計のこだわり
fol設計では主に木造建築を設計しております。
- 日本古来からの伝統工法を発展させた、柱を軸に構成する柱構造の在来工法(軸組構造)
- 床、壁、天井を面で構成する面構造の2×4工法(枠組壁工法)
この2×4工法(ツーバイフォー)の名称は、厚さ2インチ幅4インチの角材を多く用いることからきています。
fol設計では、いっそうの強度を保つために、外壁部には2×6材を採用しています。
これにより外壁が厚くなり強度、断熱性、気密性がアップします。
2×6同様に在来工法の場合も外壁を厚く施行し強度等を高めるとともに、ヨーロッパの厚壁の建物にならい、窓を外壁面から奥まって取り付けるなど、立体的で美しいプロポーションを叶えることにも役立っています。
※木造建築以外の工法をご希望の方もご相談ください。
近年多くご要望いただく2×4工法(2×6)の性能をご紹介いたします。
床・天井・壁四面を全てを面にして六面体構造を形成するこの工法には、5つのメリットが生まれます。
※在来工法でもこの基準に適合するように施工可能です。
耐震性
地震で発生する縦揺れや横揺れによりかかる外力を、建物全体で受け止めます。荷重を分散させることで、ねじれや変形を抑えることができます。実際に東日本大震災の際、ツーバイフォーの建物の98%が被害なし、または多少の被害であるという結果も出ています。
耐火性
ツーバイフォー工法では、建物の内側全体に石膏ボードを貼るのが通例(構造を全て被覆)。石膏ボードは水分を含んでいるため、天井裏や壁の内部の温度が上昇しにくく、構造材が着火点に達するまでの時間を遅らせます。さらに枠組材が空気の流れを遮断し、燃え広がりを防ぐ効果があります。
このような耐火性に優れていることが認められており2×4工法は「省令準耐火建築物」に該当し火災保険が安くなります。
気密性(省エネ性)
六面体構造は気密性が高いことも特徴のひとつ。外壁は外気温の影響が少ない木材の枠組、屋外側は構造用面材、屋内側は石膏ボードという多重構造で、さらに内部には断熱材も施されています。天井や床下にも断熱材を施した断熱性により、邸内は心地よい温度に保たれます。
遮音性
気密性の高い六面体構造に加えて、構造葉面材や断熱材、石膏ボード、外壁材などの多重構造が、遮音性も高めてくれるのもこの工法のメリット。外部の騒音が気にならないばかりか、邸内の生活音が外に漏れることもなく、快適に暮らすことができます。
耐久性
構造用製材にはJASに基づいた乾燥剤を使用。また、床下には防蟻材を塗布し、地盤面には防湿シートを敷き込んでいます。これにより地面から発生する水蒸気を遮断できるため、木材の腐食を防ぐことができます。さらに1階の床組などには防腐・防蟻材を塗布します。